今日もおいしくなりますように

小さな焼き菓子工房【田舎娘の菓子工房MUW】をはじめて9年目♪ひよっこ夫婦の365日。

【葛藤・転機】私には何ができるのだろう

better-life806.hateblo.jp

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ベーチェット病の発症から1年。

 

なにもできない自分、助けてもらうばかりの自分にどんどん自信が無くなっていました。

 

朝目覚めて体調の良い日はほとんどないし、食欲も湧かない。

 

体調が良くても丸1日元気でいれることはありません。

 

 

そんな私はたまに体調が良い日があると、

お菓子を焼くことが一つの楽しみになっていました。

 

 

当時はチーズケーキにハマっていて、

色んな材料を組み合わせて焼いては、家族や友達と色んな人にプレゼントしたりしていました。

 

その頃にできたのが、今MUWの人気商品となっている【味噌チーズケーキ】でした。


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食べてくれた人が「すごく美味しかった!」と言ってくれることが嬉しくて、

「材料代出すから今度作ってよ」と言ってもらえることもあったりして、

そういう言葉や出来事の一つひとつが、

その当時、

心がパッと明るくなる唯一の瞬間だったから、さらにお菓子を焼くことに夢中になったのかと思います。

 

 

パティシエとして働きたい気持ちがますます膨らむ一方で、

一向に体調は良くならず、

心と体の違いに葛藤する日々でした。

 

 

なんど、

「私には何ができるのだろう。。。」 

と自問自答を繰り返したでしょうか。

 

 

 

そんな頃、

長い間闘病生活を続けていた父方の祖母がガンで亡くなりました。

 

手先が器用で、いつも手作りの服を着てオシャレで可愛かった大好きなおばあちゃん。

 

苦労の日々の中にも、自分で楽しみを見つけ、工夫するのが得意な女性でした。

 

一緒に暮らしていたので、

おばあちゃん子だった私はどれだけ多くのことを教えてもらったでしょう。

 

 

私に転機が訪れたのは

おばあちゃんが亡くなってしばらくたってからのことでした。

 

 

 

 

母方の祖父母が

「じいちゃん達がサポートするから、家の敷地内にお菓子を作る工房を作ったらどうかな?」

と提案してくれたのです。

 

 

それを聞いた時、

感謝の気持ちと

(私にも誰かに喜んでもらえる事ができるのかな?)という気持ちで、

目の前が一気に明るくなったのを今でも覚えています。

 

 

母方のじいちゃん、ばあちゃんには感謝してもしきれません。

 

 

早速、

亡くなったおばあちゃんの、内職や洋服つくりに使っていた作業場を整理し、

その場所に工房を作ってもらうことになりました。

 

 

そこからは、

 保健所に行って工房の配置の指導をしてもらったり、

工房を始めるまでに必要なことを教えていただいたり、

何をウリにするのか商品を考えたり、

お店の名前を考えたり、

と一気に生活に張りが出てきたのです。

 

 

この時すごく感じたのは、

同じように体調が悪いのは変わらないのに、

【目的・目標】ができたことで、

しんどくても気持ちは晴れやかで過ごせるということでした。

 

 

あぁ、私は色んな事を諦めてしまっていたんだなぁ~。。。

と初めて気づきました。

 

 

この時から、

「小さなことでもいいから【目的・目標】を決めていこう!」

と思った私は、 

 

・ご飯をこれだけは食べる。

・体調の良い日にはこんな事をしてみよう。

・病院に行く日を減らせるようにこんなことにチャレンジしてみよう。

と、

目の前の小さな目標を一つひとつクリアしていくことで、

自分の自信にも繋がっていたなぁと思います。

 

 

決して大きな目的や目標ではないですが、

体調不良による浮き沈みになんとか心が流されずにこれたのは、

目的・目標があったからなのかもしれません。

 

そんなきっかけを与えてもらって、

本当に感謝です。

 

 

支えてくれてる人達に

少しずつ恩返ししていこう。

今日もありがとう。と伝えよう。

 


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